― Summer Drop ―
公園内に造られた球場は

少し歩けば海を眺めることができる。

スタンドはなく二人は草むらに腰を下ろした。


ふと隣に影が落ちて

千夏はそちらに目をやる。



「ちょっ……なんで辰雄がここにおるんよ!ここ辰雄んちから遠いやん。」

「試合で何べんもチャリで来よるけん余裕やし。」

辰雄はにこにこしながら千夏の隣に座り込む。



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