― Summer Drop ―
ゆっくりと目を開け

見たことのない天井を、ぼんやりと見つめる。



「目、覚めたっ。」

朋子の嬉しそうな声を聞いても

自分の今の状況がよく分からない。


「大丈夫か?」

辰雄の心配そうな顔なんて

ほとんど見たことがなかった。

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