一人じゃないよ


でも、今日の綺咲はなんだか元気がなさそうだ。


笑顔を作ろうとしてはいるけど、いつもと違う。


「綺咲?どうかした?」


「え、あ、うん。何でもないです。…それより夕飯温めなおしますね」


そう言って綺咲はキッチンへと向かった。


綺咲のことが気になりつつも、俺は一度自室に戻って楽な格好に着替えた。




「ごちそうさまでした。…美味しかったよ、ありがとう綺咲」


綺咲の料理はいつもどおりで、すごく美味しかった。


やっぱりさっき元気が無いように見えたのは気のせいだったのかもしれない。




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