一人じゃないよ


「きっと心配してるよ。連絡とってみたら?俺はもうお前を慰めたりできる立場じゃないから何もできないぞ?」


「………ん、ごめん亜樹。…ありがとう」


それからなんとか美雪に彼氏と連絡取るように約束して電話を切った。


「はぁ……」


俺はため息をつきながらベッドに腰掛けた。


ふと今日の綺咲の元気のない笑顔が浮かんだ。


俺が帰ってきてからの綺咲は様子がおかしかった。


美雪と会ったからなのか?




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