一人じゃないよ


友達の妹以上の目では見れない?


それとも年下は対象外?


どっちにしてもあたしは亜樹さんの恋愛の対象にはなれないんだって、思い知った気がした。


「え…!?ど、どうしたんだ綺咲!?泣くほど頭痛がひどいのか?それとも俺の言葉がそんなにきつかったか?」


気づいたら涙が溢れていて、亜樹さんが驚いていた。


違うよ亜樹さん。


痛いのは心だよ。


恋愛対象外でも、亜樹さんが心配してくれることが嬉しい。


でも、亜樹さんがどんなに優しくても、恋人っていう存在にはなれないってことにまた涙が溢れてくる。




< 74 / 120 >

この作品をシェア

pagetop