無口なDarling


ちらっと猛を見る。



目が合ったので、アイコンタクトで「私の誕生日でいいよねっ」と送った。



すると猛も伝わったのか、にこっと微笑んだ。



オッケー!!ここはいけるっ!



そう思っていたのに・・・



他のカップルは意気投合で同じ思い出を叫んでいる。



・・・なんだ・・・これくらい普通かぁ。



「では7番さん!!大きい声でどーぞ!!」




「じゃあ猛行くよ?・・・せーの!」





「私の誕生日ー!」
「混浴」




・・・えぇ!?



しかも全然叫んでないしっ!!



「・・・彼氏さんは・・・なんて言いました?」


おもわず司会者も聞き返す始末。


「あ?だから・・・「私の誕生日って言いました!!ねっ!猛!」


「混浴」



・・・ちーん。



ほ~ら。司会者もまたもや絶句。


観客なんて、猛を見てキャーキャー言ってるしさ?



私の立場になってよぉっ!!



ギッっと睨んでも、涼しい顔して口笛なんか吹いてるしっ!!



その後も散々なコンテスト。



猛は面白がって下ネタばっかに持って行くし・・・




「では!最後のお題です!!」



やっと終わってくれる・・・



あんなに楽しみにしてたのにさ・・・



じわっとこみ上げてくるものがある。



ベストカップルに選ばれたら少しは自身付くかなって思ってたのにな・・・



スン!っと鼻をすすると、隣にいる猛が顔を覗きこんできた。



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