無口なDarling
そんなこんなで連れ込まれた猛の家。
「猛~!走ったら喉かわいたよ~」
「冷蔵庫から勝手に飲めよ。俺着替えてくる」
今日、猛の家族はいないみたい。
「じゃあ勝手にいただきま~す」
ガチャっと冷蔵庫の扉を開けて、好みの飲み物を探す。
お茶・・・お茶・・・
「・・・!」
お茶を探していた私だったけど、ある物が目に入ってしまった。
お茶の隣には、未知なる世界。
ビール3本と、チューハイが2本。
“昨日飲み会があって”
「・・・猛だって飲んでるんだもん・・・」
私だって飲めるよね?
プシュ!っと音を立てて、まずビールを口にする。
ゴクゴク・・・「ブゲェ!!!まずっ!」
なっ!こんなまずい物を皆ありがたく飲んでいるの!?信じられない!
「ビールは諦めよう」
次に手に取ったのはチューハイ。
「カクテルパートナー??でも美味しそう!」
ゴクゴクっと飲むと・・・
「ん!おいしー!」
乾いた喉をどんどんと潤して行くお酒。
ジュース感覚で進んで行くお酒。しかも一気飲み。
「フェ・・・?」
クラクラっとめまいがして、そのまま冷たい冷蔵庫にダイブした。