無口なDarling



「ちょっと!!気になる!」

猛の腕を引っ張る。


「そう。」



もう!!いつもの猛に戻っちゃった!


なんか今優しい感じだったのに。



「・・・それ。やるよ」



「へ?」


猛が目線で部屋にある小さな箱を指した。


「?なにこれ。」


手に取ると、小さなリボンがかかった箱。


「・・・・」


開けて見ると可愛いピンクゴールドのピアス。


キラキラと輝いている。


「わ!可愛い!!どうして??」


「・・姉貴がいらねぇって言ってたから。」


こっちを向かずにそう言う猛。


何故かバツが悪いような顔をしている。


よく分からないけど、嬉しい!


「わ~い!お礼言わなきゃ!って会ったことないよね。」


猛にはお姉さんがいるらしいんだけど、未だに会ったことが無い。


「いや。お礼とかいらねえから。お前にやるとか言ってないし。」



彼女いること言ってないのかな。ちょっとショック。



「うん。でもありがとう!」


猛からもらった初めてのプレゼント・・・


猛から・・・ではないけど、すごい嬉しい・・・


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