無口なDarling
それから毎日もらったピアスをつけている。
「澄子ピアスすっごい可愛くない!?」
友達からも言われて、ご機嫌な私。
猛気づいてないとおもうけど。
さっそく猛の友達の麻生君に報告をする。
「見て~!猛のお姉さんのなんだけどね?くれたのっ」
耳を押し出すように見せる。
「良かったな!・・・でも姉貴って。プッ」
喋りながら吹き出す麻生君。
「?なになに?」
なんで笑うの?
「まっあいつらしいな。」
え~??なんで笑ってるの?
「ほら。旦那きたぞ。よっ猛」
麻生君が、私を通り越した先を見て手を上げた。
「猛っ!」
猛に会えた事が嬉しくて、思わず抱きつく私。
いつもなら離されちゃうのに、今日は逆に方を抱かれて、
「・・・おぅ。ちょっとこいついい?」
っと、麻生君に言う。
「あぁ!もともとお前のじゃん?」
お前のって!
しかも旦那って!
恥ずかしい!!
(でも嬉しい)
教室を出てから、すっごい早歩きでスタスタと廊下を歩く猛。
「たっ!猛転ぶっ!」
それでも止まらない猛。
ガラっ
やっと止まって、着いたのは授業で使わない空き教室。
「猛?」
ドアの施錠の音と共に、視界が覆われた。
「・・・んっ・・・ン」