無口なDarling


「一人でこんな所来てたまるかよ」



くいっと手を前に出され、私の体が後ろから前に出される。



猛が呼んだ多加子と言う女の子は、すらっとした長身で、髪がありえないほどに綺麗で、ゆるやかなパーマ。


クリっとした目ではなく、綺麗な流し目。ヤケにセクシーな場所にほくろがあって色白。


大きく開いたVネックからは大きな胸がコンニチワをしている。谷間にまでセクシーなほくろがあって。


くねくねした腰を猛に摺り寄せていたと思えば猛の腕にボディタッチ。



男を誘ってるとしか思えないプルプルの唇から、ありえないお言葉。



「やだー猛。妹とお買い物ー?しばらく会わないうちにシスコンになったの?」


キャハハと悪気も無しにわらう多加子。(呼びつけ)



いっ妹・・・って私?




「あのなぁ・・・妹と手ぇ繋いで買い物なんか来るわけ無いだろ?これ、俺の女」



肩に手を回されて、いつもなら嬉しい言動。



だけど今、素直に喜べないよ。




「えー!!っごっごめんね!!」



見かけによらず素直に謝る多加子に、あぁ・・・妹って言ったのは冗談とか嫌味で言ったわけでは無い事に更にショック。



「・・・お前こそ一人かよ?」



「まっさかぁ!彼氏になんか買ってもらおうと思ってねー。ちょっとはぐれちゃったの」



こんな綺麗な人ならプレゼントなんてたくさん買ってもらえるだろうな。



「相変わらず・・・」



っていうか・・・猛とどんな関係??



「もう!猛は何も買ってくれなかったじゃないー」


そう言いながら頬を膨らます。


・・・・・え??

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