Strawberry & Eternalcherry

歳をとるのも遅いらしい。



すでに俺の倍以上生きてると聞いた時は驚いた。





だって見た目は俺と同じ高校生ぐらいなんだからな。



彼女は魔法使いや魔女たちが暮らすヴァイズという国のお偉いさんの命令でこの街にやってきてあの時計をずっと見守っているらしい。





「つまりあの時計も魔法で作られたもんなのか?ずっと動いてないけど」



「えぇ。それもとても大きな…大きな魔力でね。だからいつか、あの時計が動くその日まで私はここで時計を守らなきゃいけないの。
それが私の、魔女としての――使命」





使命って…。


じゃあなんでお前はそんな瞳をしてんだよ。



ホントは…。

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