宝石よりも
泥棒と少女



満月の明るく輝く夜。




夜の冷たい風が吹き、木の葉を舞わせる。


高層マンションの屋上。



月の明かりに浮かぶ俺の姿。



黒い服に身を包み、口元をこれもまた黒い布で隠す。








(そろそろ行こうかなぁ……)






職業、泥棒。







今夜も俺は盗みに入る。







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