闇の花~2人の殺し屋~
だけど、ヒースの顔はいつもと違っていた。
なぜなら・・・
ヒースの瞳からは涙が流れていたから。
なんで…泣いているんだ…?
ヒー…ス・・・
そして俺はまた意識を失った。
――――――――――……
―――――――――……
「ん……―」
どれくらい眠っただろう?
目が覚めると目の前には知らない天井が見えた。
夜なのか部屋は暗い。
どこだ?ここ。
座ろうと思って体を起こそうとしたら体に鋭い痛みが走った。
「――ッ!」
「目が覚めた?」
横を見るとヒースがイスに座っていた。
「ヒー…ス?」
「今は月乃。…まだ傷、痛むでしょ。寝ていなさい」