闇の花~2人の殺し屋~
冷さんは一通り話して側にあった水を飲んだ。
「…わかったか?聖」
冷さんが俺の目をじっと見た。
「あ…、あぁ…」
俺の頭の中は少し混乱していた。
まだ高校生の月乃にそんな過去があったなんて予想もしなかった。
そういえば月乃に俺の過去を話したとき少し驚いていた。
そりゃそうだよな。
まるで正反対の生活をしてきた2人が同じ仕事をしてんだから。
そう思うと俺は悔しくなってきた。
月乃のことを少しはわかった気がしていただけで本当は何もわかっていなかったんだ--
「なぁ…。聖…。お前、月乃のこと好きだろ?」
「---なっ!!///」