闇の花~2人の殺し屋~
そう言って冷さんは去った。
「なぁ…ヒースって何歳?」
いきなりラックが口を開いた。
こいつ…最初から私の年齢を気にしてる。
「答える必要はない」
「でもさ、俺も結構若いほうだと思うんだけどヒースは俺より下っぽいからさ」
「仕事以外のことで私には干渉しないで!」
私はラックを睨んだ。
どいつもこいつも私を見た目とかで判断して…!
けど、ラックは怯まずに私の目を見ている。
「言っとくけど俺はお前を子供扱いする気はないからな!」
・・・・
「いくら若いとはいえ冷さんが雇ってんだ。俺はあんたの腕を信用する。
あと……俺の考え方だが一緒に仕事するんだ。俺はお前に命を預けるつもりで仕事する」
ラックは私の目をじっと見つめる。
こいつの目…ただ者じゃない。