闇の花~2人の殺し屋~
もし、あの時今回みたいに無理やり連れ去られたえらきっと“死”しか選択肢はなかっただろう。




でも・・・!


「確かにあの時は手も足もでなかった。だけどあれから数年がたった。私は…あの頃とは違う」



私は鎖紺を睨んだ。



すると鎖紺は満足そうに笑った。



「知ってるわ。お前が昔とは比べもんにならんぐらい強くなったことぐらい。だから俺は再びお前の前に現れたんや」



鎖紺と話していると複雑な過去の記憶が蘇ってくる。



あの…世界が色づいてきた記憶。



「もう終わりにしましょう」



私はこれ以上話したくなかった。



こんな人のいる場所では特に。



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