闇の花~2人の殺し屋~
「どうぞ。なんならお姫様抱っこしようか?お姫様」


「それならいらないわ」



今は冗談に付き合う気力もない。



私は即答して立とうとしたら



「うそうそ。歩けるか?」


ラックはニッと笑って私の腕を自分の肩に乗せた。



「そこまで重体じゃない」



私達は死体を避けながら部屋を出て行った。











「久しぶりだな。ヒース」



鎖紺の基地から出ると車の前に冷さんが立っていた。



「冷さん…」


「とりあえず車に乗れ。後始末は俺がやっとくから」



そう言われて私は車に乗り込んだ。



やっと落ち着けた…



そう思うと瞼が重くなってきた。



周りの音がどんどん消えて行く。



私はそこで意識を失った。















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