闇の花~2人の殺し屋~
そういえば辺りは薬品のにおいがする。



病院になんて久しぶりに来たな。



「あぁ。お前の傷は深くて危険な状態だったからここに急いで運んだんだ。
で、緊急手術。命に別条はないってよ。ほらっ」



冷さんはコンビニの袋からジュースを取って私に投げた。



「お前、半日以上寝てたからなもう朝だぞ」



「えっ?」と思って横を向いたらカーテンの隙間から明るい光が差し込んでいる。



まるで昨日のことが嘘のようにキラキラ光っている。



そんなに寝てたんだ…私。



私はジュースをじっとみた。



! あっ…



「ラックは…どうしたの?」



あいつも無傷ではなかったはず…



サンドイッチを食べながら冷さんは私の足元を指差した。



< 227 / 400 >

この作品をシェア

pagetop