闇の花～２人の殺し屋～

「で、俺は夜だけじゃなくて昼のあいつにも会いに行ってたから月乃の姿も知ってるわけ。

わかった？ラック」



「…もう１つだけいいか？」



「なんだ？」


ライが頭を傾げる。



「今のヒースと…昔のヒースは変わったと思うか？」



月乃は…ヒースは最近特にそれを異常に気にしている。


鎖紺も言っていたが、まだ一緒にいる年月が少ない俺には大きく変わったとは思えない。


冷さんはわかっているみたいだが。




するとライはフッと笑った。


「あぁ、変わったよ。瞳がなんつーか……“人間らしく”なった！
当時よりも感情はよく現れているし、目もすさんでいないしな」



「そうか…」



ライから見てもそうなんだ。



俺は少し安心した。