闇の花~2人の殺し屋~
怖い‥か…

そんな質問されたのは初めてだな。



「そうですね…もちろん怖いですよ。人の人生を無理やり奪っているんですから。

でも…俺にはそれ以上に違った“怖さ”があるんです」



「違う…怖さ?」



「俺は人として何かが足りないんです。それは表の世界、光の世界では見つからなかった。

そして殺し屋の存在を知ったとき裏の世界、闇の世界にあるかもしれないと思ったんです。俺に足りないものがなんなのか…」

俺は冷たく笑った。




俺は周りが言うほど出来た人間でも凄い人間でもないんだ。




角島さんはじっと俺を見ている。




今…何を思ってんのかな?



「角島さんこそ怖くないんですか?傍に殺し屋がいて」

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