私 の 愛 し い 人 [ホラー]
カツカツとヒールを鳴らし琉輝星へ近寄り睨みながら言った。

『私帰るから』

機械の様に感情を込めずに言うと琉輝星は焦る。
それを見て星愛はくつりと笑った。

『ちょ‥雪梛?!』

星愛は私を追いかけようとする琉輝星を制止し、手を引っ張る。

『いいじゃあん♪
本人が帰るって言ってるんだしぃ‥

あはっ♪
正之カップルとお兄ちゃんとダブルデートみたいじゃない?

せーあとお兄ちゃんカップルに間違えられたりしてぇ♪』

悔しさと苛立ちで涙が溢れ出しそうになった時だった。


―バチンッ


何かと思い振り向くと、桜が星愛を殴っていた。
桜はまだ星愛を睨みつけている。

『いい加減にしろよ。
お前は琉輝星の恋人じゃねぇんだよ。

"妹"なんだよ。』

桜の言葉に星愛は目を見開き手で耳を塞いだ。

『やめてよ‥‥‥‥』

それでも桜は止めない。

『お前も彼氏作ったら?

てかさ、お兄ちゃん大好き♪みたいな顔で引っ付いてるけど‥

お前、純と寝ただろ?』

嘲笑いながら桜は星愛に近付いた。

『純ってさ‥

私の従兄弟なんだよね。』
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