たとえばこんなスクールライフ
気分がいいと、自然と歌を口ずさんでしまいます。

車窓を流れる外の景色を眺めながら、私は知らず歌っていました。

「Es erwärmt sich, und es scheint an einem Tag im Frühling ein Tauwetter nur durch dort zu sein, das Sein lächelt sie, wer nah zur leichten Seite ankuscheln
(それは温もり それは光 傍らに寄り添う笑顔 彼らがそばにいるだけで 春の日の雪解けのようで)」

ずっと欲していた、憧れていた同年代の友人達。

クラスメイトの彼らの事を思い、歌を歌います。

「…なぁリリム」

運転しながらそれを聴いていた下平さんが、私に声をかけてきました。

「その曲…マジカルネットで配信しているどの曲とも違うよな…」

「え?」

下平さんの言う通りです。

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