たとえばこんなスクールライフ
ミーシャさんが私の両手に、光の枷をつけました。

捕縛魔法の応用のようです。

「退学処分には手続きが必要です。リリムさんは一旦風紀委員会本部に連行させてもらいます。構いませんね?」

…私はさして抵抗すら示さず、ただ頷きました。

ミーシャさんに連れられ、歩き出す私。

その背中に。

「リリム!おいリリム!」

「待ってろ!絶対助けに行ってやるからな!」

白虎君が、斑鳩君が、精一杯の声で叫びます。

…何ていい友達なんでしょう。

短い期間だったけど、私は斑鳩君や白虎君、そしてクラスメイトのみんなに逢えて幸せでした。

だから。

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