short×short
好きの反対、の反対





放課後、校舎裏。





男友達に呼び出しをされた。





「すぎゅ、…す、きで、す」





案の定、告白だ。





耳まで赤くして、しかも噛んじゃってるし(笑)





彼に好意を持たれていたのは、知っていた。



(自慢じゃないよ。)





だって、アナタ、わかりやすすぎるんだもの。





可愛いくてしょうがない。





だから、





意地悪したくなっちゃった。





「アタシはね、…好き」



「……っ!」



「…の反対」



「え、」



「の反対の反対の反対」



「わっかんねぇよ!!(笑)」





意地悪っていうのは嘘かもね。





だって私は素直じゃないの、





その位、アナタもお見通しのハズでしょう?





「…で、どうなの?」



「わからないの?」



「…うん」



「しょうがないわね、」





アタシは素直じゃないの。





言葉でなんて、伝えられないわ。だからね、





行動で示してみる事にしたわ。





アタシは、ネクタイを掴んで、彼の唇を引き寄せた。





「……ッッ!!!!!!」





彼はまた耳まで赤くしたわ、





ホント





可愛いくてしょうがない。





END
< 14 / 28 >

この作品をシェア

pagetop