キミがくれた光



「とりあえず、次の試験頑張ってみれば?」




先生に言われてもやる気なんか出ないけど、拓登に言われると頑張ってみようかと思う。



「成績上がったら褒めてくれる?」



「あぁ、抱いてやる」



またこんなことを言って。





本気にしないように、自分に言い聞かせるんだ。


友達だから、言えることなんだ。


私と拓登は、永遠に結ばれることのないふたりなんだから。






「拓登、うちに泊まりに来ない?」


急に思い付いたこと。


今まで佳世さんが居座っていたんだから、私が1日くらい友達を泊めても文句は言わないと思う。




彼氏じゃないもん。



友達だもん。




親友だもん。






だから、大丈夫。







「それはヤバいだろ?」



拓登は無理だろうと言ったけど、電話をしたらOKだった。



バカなお父さんだけど、こういう時には役に立つ。





< 153 / 261 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop