キャッチ。
それから30分くらい経っただろうか…
涙が枯れるくらい泣いたあたし達は呆然と冬馬くんの顔を見てた。
「…そろそろ行こう。」
かすれた声で話す奏太くん。
「…冬馬、また来るから…今日は帰るね。」
最後にそう言って立ち上がった。
あたし達も立ち上がって冬馬くんに別れを告げた。
冬馬くんの部屋を出て階段を降りる。
下の階におばさんが立ってる。
目が合った。
「…ありがとうございました。」
あたしはおばさんにお礼を言って家から出ようとした。
そしたら
「…ごめんね。」
おばさんが口を開いた。
「…あの子ね、毎日楽しそうだった。すっごい笑顔になる時もあって…あぁ、あんな顔で笑うんだなって思うぐらいだった。」
おばさんは目を赤くさせて話を続ける。
「…それも全部あなた達のおかげ。あなた達がいて冬馬は幸せだったと思う。……さっきはあんな事言ってごめんね。…どうか、あの子の事忘れないでいてあげて…。ずっと友達でいてあげて…。」
おばさんは泣きながらそう言った。