キャッチ。

「うっし、じゃあ行くか!!」


「おう。」

「うん!!」


もう、いつも通りの3人だ。

やっぱこうじゃないとな。



「あ…。」

遠藤が何かを思い出して口を開いた。

「大ちゃんと冬馬くんさ、職員室行ったんでしょ?すっごい怒られたよね?」


「は?」

「職員室なんて行ってねーよ?」

俺も冬馬もまったく身に覚えがない。


「え…?校内放送で呼ばれてたじゃん。猪ちゃんに…」

は?

「いつ…だよ?」


冬馬の声が震えてる。


「えっと…確か、HR終わってすぐかな?」


「大輔…今何時だ?」


俺は携帯を取り出した。


「…6時。」


冬馬の顔が青ざめてる。


「1時間半も前じゃねーかぁ!!」


冬馬が叫んだ。


「な、なぁ…冬馬。聞いてなかった事にして帰らない?」

俺ナイス案だ。


「……賛成。」

冬馬も乗り気だ。



「…決まりだな。猪ちゃんに見つからない内に早く帰るぞ!!」

「オッケー!!」

「ちょ…ちょっと待ってよ!!」


俺たちは全力で学校を後にした。





けど、

次の日

猪ちゃんにボコられたのは言うまでもない。





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