天然彼女の愛し方(完全版)
「分かりました!」
突然さっきの女っぽい顔からいつもの笑顔に戻った春華を見て
廉は顔をしかめた
『…何が分かったの?』
たぶん何も分かっていないんだろうな
と、廉は心の中でため息をつく
「廉君はこんな酷い格好見ていられなくて連れ出してくれたんですね!」
『…その通りっちゃあその通りだけど』
ガシガシと頭の後ろを掻きながら
何かが違う気がする…と思っている廉の気持ちは当たっているだろう
「じゃあ今すぐ着替えてきます!」
何故か嬉しそうに今にも飛び出していきそうな春華を
廉はガシッと捕まえた
『その格好で飛び出さないで』
あ、そうだった
「ごめんなさい…また恥をさらすところだった」
ハハハと笑う春華を見て
『………じゃない』
廉がポツリと呟いて
春華を引き寄せた
ソファーに座っている廉と
立っていた春華
春華は廉の上に覆いかぶさるように倒れこむ
『そうじゃねーよ、馬鹿』
耳元で囁かれる声がひどく甘くて
思わずほぅっと声が出てしまいそうになる