天然彼女の愛し方(完全版)
『颯太(ソウタ)!松宮に先に抜けるって言っとけ』
颯太?
『んー、分かった、早く送って行ってあげろよ』
廉の後ろから聞こえる廉よりか少し低い声
…廉の友達、颯太だった
「そ、颯太君いたんだ…」
そういえば廉君誰かと話していた様な…
ちなみに松宮は廉と颯太が入部しているバスケ部の顧問だ
…廉が春華を送っていけない理由の1つに部活で遅くなるからというのもある
バサッ
春華の体に掛けられる廉の長袖ジャージ
「れ、廉君寒いでしょ!…いいよ!」
春華にジャージを渡した廉の格好は半袖短パン
いくらまだ秋で運動の後といえど寒々しい格好だった