天然彼女の愛し方(完全版)



「…その人の名前は?」


口が渇いて声が出し辛かった



『榊美紗緒(サカキ ミサオ)って言うんだ
ほら、あの黒髪美人で有名な…』




やっぱり


あの人…






『あ…春華ちゃん、
その、えっと…廉に捨てられたら俺んとこ来なよ!
…俺で良かったら相談に乗るからさ』



明らかに落ち込んだ私を見て
吾郷君は空気を換えようと空元気に励ましてくれた




…だけど
やっぱり私は廉君に捨てられるんだ…




そうだよね
いつまでも本命の彼女がいるのに
彼女面されたやつがいると困るもんね


私…今思うと廉君にすごく迷惑かけてたな…




「吾郷君、ありがとうございます
吾郷君のおかげで心の整理がつきました」



『え…いやいやそんな…
あ、それと俺のことは零夜って呼んで?
そのほうが呼ばれなれているからそっちの方がいいんだよね』



「分かりました!…零夜君」




春華は小さくお辞儀をすると
空き教室を出て行った




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