修学旅行★幼なじみと甘いキス
「……」


い、痛い…。

だれ?

今投げたの…。


不審に思いながらも、どこからか飛んできた紙ヒコーキを拾い、開けてみる。


するとそこには、今さっき配られたばかりの自己紹介プリントが、すっかりヨレヨレになって曲がっていた。


もちろん内容は白紙…。


「…??」


わけも分からず、しばらく首をかしげて止まっていたそのとき。

突然、横からガンッと机を蹴る音がした。


その音にビクッ!としたわたしは、慌てて隣に顔を向ける。


すると……


「なんだ、バ加奈子じゃん。こっち向くまで全く気づかなかったわ。地味すぎて。」

「……!」


その鼻にかけた笑い声で、その名前を呼ばれた瞬間、
わたしの心臓がドクンと跳ねあがる。


そのまましばらく身動きが取れずにいると、
その人はわざとらしく口角をあげて言った。
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