彼女にキスの花束を

「この手紙くれたのって、中城さんなんだよね。」


僕は後ろのズボンのポケットから薄紫の封筒を取り出す。

「はい。読んでもらえてよかったです。」

ズキュン。
あれ。どうした。僕の心よ。

よかったと言って、白雪姫は僕に笑いかけてくれました。


やばいよね。可愛すぎるよね。僕の脳みそがいっちゃってるわけでは決してないと言い切ろう。


「あ、うん。話があるって。」

そういって白雪姫の顔をみると頬を真っ赤に染めてる彼女と目が合った。

…すぐに思いっ切り反らされたけど。


「あ、す、少し休んでもいい?」


この後、僕はかなり驚く。なぜなら、


「一緒に座ろ?」

首を少し傾けてワイシャツの裾をキュッと握られれば断れるはずなどない。


僕らは3段ほどある段差の一番上に座った。

僕の足は一番下の段。
彼女の足は下から一段上の段。


こんな差が少し嬉しかったりする。



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