彼女にキスの花束を


悠斗はニヤニヤしながら僕の方をむいて


「よかったじゃん。」

と言った。

嫌味か!と突っ込んでやりたい気持ちを抑えて僕は悠斗のそばに近寄った。


「ちょ、お前一人で帰れよ。」(ちなみに小声)

「俺は?!」

「声でかいよ!てか着いてくんなよ。なんで、ついて来る気なんだし。」

やっぱり小声ww


「空気読めって。今から一緒に帰るんだよ。邪魔すんなよ!」


「……ふーん。」


いやいや、その間とセリフはなんだよ。

とりあえず僕は無視する方向に決めて中城さんのところに戻った。


「行こう。」

「あの、友達大丈夫??」

「あんなやつほっといて大丈夫だよ。」


僕がニッコリ笑うけど

「えっ、でも悪いよね…。急だったし。」


あまりにも心配してくれるので(優しいよ、中城さん!)僕はツカツカと悠斗のそばに行き


「今すぐ、一緒に帰らないって行ってこい。今すぐ、だ。」


僕があまりにも詰まった声で言ったから悠斗は


「わかったよ。」

と言った。
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