【完】アニキ、ときどきキス
「めっちゃ可愛かったよ?」


「え・・・・・・」


隣にいる新君の顔を見上げる。


「今の顔もめっちゃ可愛い。
照れて真っ赤な顔も、口空いてる変な顔も」


新君の濡れた髪の毛が、私のおでこにツンツン触る。


その髪の毛のさきっちょから、私の好きの気持ちは伝わってしまうんじゃないだろうか?


そのくらい、新君への好きな気持ちが体中からあふれ出しているようだった。


「・・・・・・新君。
あの時の続き、言わなくても分かってるんでしょ?」


「え?何?」


「もー・・・この前、私からキスしたのはってやつ」


「ああ、あれか。
え?言ってくれないの?
言ってくれなきゃ、分かんないよ?」


「・・・・・・やっぱり、新君はイジワルだよ」


私はブーと口を尖らせ、おしり1つ分、新君から体を離した。


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