【完】アニキ、ときどきキス
あと少しで3階だったのに・・・もう、最悪。


3階の子ども達が、ワラワラと集まってくる。


もう、いや。

足もズキズキするし、意味分かんないし・・・・・・。


悲しくてボロボロと涙が溢れてくる。


「北原先生、大丈夫!?」


「足痛いの!?」


「泣いてるの!?」


情けない。
子ども達にこんなに心配されて。

私、先生なのに。

しっかりしなきゃいけないのに・・・・・・!!


「うぅううーっ」


足が痛くて、手で押さえてるせいで、ボロボロと溢れ出る涙を押さえることが出来ず、情けないことに子ども達の前で私は号泣してしまった。


「北原先生!?」


その時、私の頭の上から聞き慣れた声が聞こえた。


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