【完】アニキ、ときどきキス
「え!?なんなんですか!?」


山田先生は顔を赤くして後ずさりした。


「あーっ!
お前、それやめろって!」


新君が美帆と呼ばれた女の人の首根っこを掴み、グイっと私から離す。


「え、ちょっと、何!?」


突然のことで、驚いた私のまぶたは異常な速さで開いたり閉じたりを繰り返す。


「ん?遥、こっちの格好いい人は?」


美帆さんが、山田先生をキラキラと見つめながら遥に尋ねる。


「この人は、私の小学校の先生だよ」


「え!?先生!?」


新君が驚き、美帆さんを掴んでいた手をゆるめた瞬間だった。


「格好いいのに先生!?
超素敵だよお!」


美帆さんは山田先生に飛びつきキスをした。


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