【完】アニキ、ときどきキス
「送ってくれてありがとう。
また明日もアパートにお邪魔するね。
・・・・・・じゃ、おやすみなさい」


私は新君にペコリとお辞儀をした。

そして、顔をあげた瞬間


チュ


「!!」


新君の唇がつつくように、私の唇に重なり、離れる。


「独り身で寂しい北原先生に、同情のキス」


新君はニヤリと微笑むと、元来た道を何事もなかったように戻っていった。


「好きだぞ・・・バカ」


私はその後ろ姿を見つめながら、聞こえないようにそっと呟いた。


< 90 / 231 >

この作品をシェア

pagetop