ヒレン
「…なんで、離婚……」


「…わかりません。援助したお金は返さなくていいからと、向こうから離婚届を」


火照る肌を夜風で冷やしながら、思考を最大限に働かせる。


「…結婚してください」


同時に落ちてきた、慣れ親しんだ唇。


「…めん」


わからない。わからない。


自分のことなのにわからない



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