ヒレン
「優太」


「どうした?」


二人っきりの事務室。やけに静かだ。


「愛してる」


先ほどまで抱き合っていたからだろうか、それとも…


「…俺も愛してるよ」


背中から包んでくれた腕はいつもと変わらず優しくて、私を安心させる。


でも、どこか、いつも優太の優しさに甘えている気がする。



強くなりたい。



支えあえるような、そんな関係に…



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