ヒレン
ヘルメットを持つと足早に駐輪場へ向かう。



バイクに跨るとヘルメットを置き煙草を咥えた。



最後の1本、空箱を力いっぱい握りつぶした。




ライターで火をつけ、天(そら)を仰ぐ。





「・・・・・・先輩」


吐息ともつかない声。



灰皿に押し付け火を消すと、ヘルメットを被りエンジンをかけた。


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