ヒレン
「あのー」


秀明の方から口を開く


「ああ。俺のいとこ。今実家の医院手伝ってるんだ。そこに今下宿させてもらってる」


「・・・・・・」


何かはぐらかされている。
20分ほどすると部屋の中から声が聞こえた。


「いいわよ」


二人で部屋の中へと戻っていく。


「どう?」


「肺炎は起こしてないわ。過労からくる風邪ね。着替えさせておいたから。後で薬取りにきてね」


「ありがとう。休みの日にごめんな」

真が顔の前で手を合わせて謝ると愛歌は小さく首を振り、マンションを後にした


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