ヒレン
「今帰ってきたところだけど」


「舞子に代わってもらってもいい?」



優太は舞子に携帯を渡す



「お母さん?何?」



「おかえり舞子。疲れているところ悪いんだけど、今晩手伝ってもらってもいい?欠員でちゃって」



「・・いいけど」



簡単な打ち合わせをし、電話を切った



「ありがとう」


優太に電話を返す


「大丈夫か?」


「うん」



軽く背伸びをして優太に接吻(くちづけ)をした。ずっと長く。


「着替えるね。旅館(むこう)に行って復習しないと」


「わかった。カップ、キッチンに置いといてくれればいいから」


「うん。優太のコーヒー一番好きだよ」



扉が閉まると、ベッドに座り、コーヒーを飲んだ。髪を上げ着物に着替えると、カップを持って舞子は部屋を後にした

< 96 / 170 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop