〜last Love〜
「ごちそうさま」
見事に完食した俺を見て
またクスクス笑う心結
「綺麗に食べてもらえて作った甲斐がありました!」
「腹減ってたから…」
「ふふっ
じゃあ私は洗い物しちゃいますね」
食器の片付けを始めた心結を横目に俺はソファーに寝転がった
窓の外には高い冬の青空が広がっていて遠くにカラスが飛んでいるのが見える
今日は水曜日だっけ?
テーブルの上に置いてある携帯を開いて日時を確認した
「あ〜…木曜日かぁ」
なんて、小さくて呟く俺を見て
「あっ!
携帯貸してください!!」
俺の手から携帯を取って
水の流れている流し台へ…
「俺の携帯防水じゃないんだけど」
「はい、わざと壊しました」
「わざと?」
「通信手段は全て切らせていただきます」
「何でだよ」
「大地が逃げるかもしれないからです」