くちびるの純情 薬指の約束
「ウン」



一通り説明すると部屋を出て行った。暫くは邪魔をしない。という言葉を残して



ふと朝野の方を見ると上着がずり落ちていた。そっとかけ直すと小さく身じろぐ



反対側のソファーにあり積み上げられていたデスクの書類に目を通した






小一時間程すると揺り起こされた



「朝野。そろそろ起きろ。水無月のところ行くんだろう」




「う、うん」

体を起こし寝ぼけ眼をこすり伸びをする

少し体がすっきりした。


「先輩。ありがとうございます」




「そこの書類ミスはなかったから判押せば大丈夫」




デスクに積み上げられ書類を差しながら上着を受け取った



「何から何まで」



「ちゃんと休憩しろよ」

「はい」


生徒会室に戻り後輩たちに帰宅するよう促し、私も純也の元へと足を進めた。

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