王様ゲーム
「以上でっす☆なにか
質問ありますか?」


キラキラ笑顔で目の前に
あらわれたので、ビックリして
目を思いっきりそらして
しまった。

『あ、とっ、特にないデス…
ありがとう』


「いいえ〜また質問あったら
いつでも聞いてくださいね!
僕の部屋は205です。
愛美さんの部屋の上です。」

『あ、うん…』

「…じゃぁ、Ryuseyさん
の部屋に行きましょうか」

私があまりに素っ気ないので
目の前の子犬さんはシュンと
してしまった(汗)


(あなたは何も悪くないのよ。
ただイケメンすぎて見れない
だけだからね、なんて
言えないや)


あの主のいる本館の扉が開く。

トボトボとうわの空で
隼人くんのあとをついていった。


しばらくして
ふと、違和感を感じた。

『あ、れ……?』

「どうしました?」

隼人くんはあわてて振り返る。

『あ、綺麗な女の子たちと
メイドさんがいないから…』

「あぁ、今日はRyusey
さんが夕方からお仕事なんで
彼女さんたち呼んで
ないんですよ。」


『ふ〜ん、そぅ』


「あ、でも本当にRyusey
さんメイドさん辞めさせちゃう
なんてビックリですよっ」

『え、やっぱり辞めさせた
んですか?』

「なんでかな?みんな昨日
いきなり言われて、泣いてる子
とかもいて大変だったん
ですよ〜もぅ」


『え?彼女にしたんでしょ?』


「いやぁ、みんな泣いて
すがってたし、多分彼女に
してはいないと思いますよ。
Ryuseyさんの彼女はまた
色々条件がありますから
ねぇ。」


隼人くんはそう言って
意味深な笑みを浮かべて
かわいく笑ってみせた。


(なんでそんな急いで辞めさせ
たのかな?もめたりしてるのが
嫌だったのかな?
まぁ関係ないか)


あの、扉が見えてきた。
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