王様ゲーム
それから隼人くんは私を別館に
案内した。
私の住むとこは、いわゆる
取り巻きの寮といった感じで、
マネージャーやスタッフさんが
何人か暮らしていた。
ちなみに加藤はマネージャー
で、その他に隼人くん、女の人
(メイドや彼女ではない)2人が
住んでいるらしい。


私は隼人くんに勇気をだして聞いた。

『あの、私はどんなことをする
のか聞いてます?』


「ん〜僕は何も聞いてなくて。
一通り案内したらRyusey
さんの部屋に連れてくるように
言われたんです。」

『そう…ありがとう
ございます。』

あからさまにガッカリして
しまった私に隼人くんは気を
遣って、

「でも、大丈夫ですよっ!僕も
いますから。一緒に頑張り
ましょう!」

と言ってキラキラな笑顔を
返してくれた。


(まぶしいから笑わないで
ください(泣))

と言いたいところを我慢して
お礼を言った。

これから王様の部屋に行くと
思うと気が重くて、隼人くんの
話もうわの空だった。
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