ぴゅあ☆プリンス
そんな言葉に勢いよく蒼を見れば、目を細めてにやりと口端を上げた。
「超チャラかったって」
「…うそっ…!!」
「う、そ」
サッと顔色を変えたあたしに、首を傾げて満面の笑みを浮かべる蒼はかなりのドSだ。
「もーっ!!嘘でもそういうこと言うのやめてよ、心臓に悪いなぁ…」
「ごめん、ごめん」
「で?…なんて言ってたの?」
聞きながら自然と正座になるあたしは、蒼の言葉を待った。
「優しかった、ってさ」
そう言い残し、飲み物持ってくる、と部屋を出て行った蒼の後ろ姿をポカーン…と見つめる。
「え…」
それだけ!?
…いやいや、欲張っちゃいけないよね。うん。
優しい人、って脳にインプットしてくれただけで有り難いことだもんね。