カレ×カノ【続】

「もういらね、全部食えば?それで太っちゃえば!?」

「…あんた何かいつもの100倍変よ?」


「…これでも普通です」

そっぽを向いて、答えると柚葉は小さなため息をついた。

「…いいよ」

「あ?!」

「朱希の気持ち…分かるから…いいよ」

「マ…マジで?」

柚葉は、柔らかく微笑んで頭を下げた。

…―いいのか!?俺の我慢の限界を分かってくれてたのか!?

「柚…「カラオケ行きたいんでしょ!!行こ♪」

「……え?」

「言えばいいのに!!お金もないなら今回だけはおごってあげる!!」

悦びでガッツポーズした拳を力なく落とした。

「ち…違うっつてんだろー!!!!???」

俺の叫びも虚しく柚葉はカラオケが嬉しいのかスキップしながら既に、前を歩き始めていた。

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