カレ×カノ【続】

「はぁ…」

「なにため息ついてんの!?」

「いや…だってさ生…おぉ!!起きたのか!!」

「生?なにが!?」

すっかり寝てると思ったのに、いきなり返事が聞こえて椅子から落ちそうになるぐらい体が跳ねた。

「ここ…こっちの話だよ!!」

「なな…なに慌ててんの?」

「真似すんな!!馬鹿!!」

「あぁ!?馬鹿!?待っててあげてるカノ…」

そう柚葉は、俺の彼女になった時から自分を"彼女"と言いかけると恥ずかしがってやめる。

「なに?カノ…なに!?」

だから俺は、恥ずかしがって顔を赤くする柚葉が可愛くてわざとからかう。

「黙れ〜!!」

―…結局、最後は殴られるけど?

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