オオカミなんか 怖くないっ!!


クドかれたのは
メールで、だったので
アタシはかなりの動揺を気づかれることなく


『仮のミツキちゃん』

バージョンでクールに乗り切れることができたのだった。


『ユマを泣かせるような男なんて興味ないから。てゆうか、タダじゃ置かないって感じ』



本当は
心臓バクバクで
顔なんか真っ赤で
手なんて震えてたんだけどね。



ヒロくんは

『冗談っつうことにしといて(笑)
これ以上クドいたら殺されそう(笑)』



って、

これまた、遊び慣れした返事なんか送ってきて



何事もなかったことに
なっちゃった訳で。




彼女の親友を
クドくような男って、どうよ!?とか
思ったんだけど


ユマが、ヒロくんのこと話す時の
キラキラの笑顔なんか見てると


やっぱり
何も言えなくなる。



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